個人的にお勧めしたいサイト

除夜のテキスト祭、TFC.5、RNRCに出たサイトが対象。(ただしアンテナが100以上ついているサイトは除外) 出品テキストとそのサイトのログまたはテキストを複合的に見て判断しました。AとBの区別はもはや個人的な好みの差です。


Aグループ(更新頻度高)
アイスノン
エリゴノミ
オズワールド
お百姓さんの叫び
俺インフルエンザ
坂道と階段
絶望日和
ドスコイヘクトパスカル
ブロイラー養鶏舎
ラッキーカラーは緑色
!!!


Aグループ(更新頻度低)
IKI-ATARI-BATTARI
谷間の百合
Dio H
天空飛行船
ファブリース
VolumeOne




Bグループ
@am
アルティメット・ジェッター・中村
生きていてもいいですか?
うさぎブレイバー
開閉式インダス文明
クヌギ
シオサイクロン
電車型パン工場
逃亡少年
軟閃素
疲労骨折
マグロの中落ち
むらむら帝国
リアス式
37.0度-37.9度(あまり数値にはこだわらず)

RNRC全テキストレビュー 二日目

軟閃素・・・・15点

全てのネタがそれなりといった印象。大はずれもないのだけど、大当たりもない。短文で笑わせるというのは非常に難しいとは思うのですが、やはり2日目最初のテキストにしてはややインパクト不足といったところ。しかし発想はショートニングプラッチックに負けていないと思いうので、今後の短文サイト界での活躍に期待です。


うさぎブレイバー・・・・15点

通常更新となんら変わらない普通のテキスト。言い換えればお祭だからといって気合を入れるわけでもなく自分らしさを貫いたテキストとも言えるでしょう。オチと言えるかどうか分かりませんが、それなりに最後もきっちり締めていてまとまっているテキストなのですが、これも先の軟閃素同様にテキストとしてのパワーが足りない。それでもまぁ、軽いテキストを読みたいという気持ちを持っている方なら、非常にいい塩梅になっていると思います。


エレキテル・・・・14点

これもまた「それなり」という印象。出来事自体は非常に面白いのですが、如何せん展開力不足というか、きつい言い方をすれば文章が凡庸で抑揚がなく、お世辞にもこれをここのサイトの特徴とは言い難いものであるため、せっかくの出来事もたいしたことじゃないなという感想を閲覧者に持たせてしまっているように思えます。決して文体をもっと破綻させろとかそういうことを言ってるのではなく、もう少し話を広げたり、文章の幅を広くすることで「自分らしさ」を出せるテキストを作って欲しいと思います。その自分らしさがない限りはテキストサイト界で大成するのは難しいです。


ありえねぇから!・・・・11点

こういう自分語りのテキストも、面白くできる人は面白くできるのでしょうが、ところどころの顔文字、出来事しか書かない雑多な文章、無意味な太字で、個人的にはあまり楽しめるものではありませんでした。それと店長をそこまで毛嫌いする理由も「ミスをしたらすぐ『ありえねぇから!』と言って怒る」だけでは薄い。もちろん他にも理由があったはずですからそこらへんも詳しく書ければ閲覧者も店長に対して書き手が怒る理由も分かるなという気持ちになれると思います。ただ内容自体は面白いものだと思うので、惜しいテキストだという印象は残りました。


開閉式インダス文明・・・・16点

電波文章。電波らしく発想が吹っ飛んでいて何度もクスリとさせられました。特に面接を受けるための電話の部分なんかは書き手のいい意味での狂っている感性に脱帽。こういう電波なテキストは、よく文章自体が破綻しがちなのですが、これはそういうことがまったくなく、最初から最後まで大筋はしっかり通っているので好印象。書き手の特徴もしっかり出ているし、面白いと思ったので高評価です。


電車型パン工場・・・・16点

最初のくだりを読んだときは「あまり面白くなりそうじゃないな」という印象を受けたにもかかわらず、その後の展開が非常によく出来ています。とにかく後半の流れは思わず読みいってしまいました。文章力があるわけではないのですが、読ませる文章は書ける人だと思います。後半部分だけ読んだら17点にも届きそうなのだけれど、やはり前半の冗長気味な展開が気になり一点減点。「ナポー」という発音でそれだけ展開できる書き手の発想力はなかなか独特なので今後の活躍にも期待。


ブロイラー養鶏舎・・・・18点

これはもうすごいの一言。あまりにも馬鹿らしい話で「なんだこれは」と思わせるような話であるのにもかかわらず、文体が非常に丁寧でいてかつ展開が非常に秀逸。書き手の不思議な世界に引き込まれ一気に読まされたという印象が残りました。クスっとする場面もあれば、クイズというふざけた題材で感動的な話に持っていってしまう。これはもうこの人にしか書けないというテキストで、本当に面白かった。


オーシャンハイウェイパトロール・・・・17点

一貫してゲームの話で方向性がしっかりとしている。書き手の軽い文体も手伝って長さを感じさせないテキストだと思います。クスリとさせられれ部分もそれなりにあり、オチもしっかり決まっているので良テキストであるという印象が強い。欠点も特になく、あえて言うのであればテキストの題材がゲームなだけにそのネタを理解できる人も限られてくる(とはいっても有名なゲームを取り上げているのでまったく分からないということはないと思います。)といったところでしょうか。高評価にさせていただきます。


谷間の百合・・・・17点

長い。これだけ長い文章を出されると読むほうにすごい負担がかかってしまうのですが、もう本当に飛びぬけた文章力が手伝ってか、どんどん物語に引き込まれDio Hのテキストを読んだ時と同じ感覚に陥りました。しかしやはり「長い」という印象が残ってしまうために1点減点。この前のテキストが軽い文体のものであっただけにその形式のギャップがいいアクセントになっていると思います。サイトの方は更新が停止しているようで、もし更新が再開できるようなら今後のテキストサイト界を引っ張っていける逸材なだけに残念。


さくらミント・・・・17点

これもオーシャンハイウェイパトロールと同様にテキストの方向性がはっきりしていて、読みやすく、かつ文章も軽快で長さを感じさせない。「美味しんぼ」のネタは個人的にはその話を読んでいただけに大ヒットでした。思わず声が洩れるほどでした。ただなんというか、テキスト自体が淡々とした調子で進んでしまって、笑いどころというものはあまり多くはなかったというのが唯一言える欠点でしょうか。まぁそれもまた書き手の特徴であると考えて、今後の活躍にも期待して高評価とさせていただきます。


LOT105・・・・17点

小説に弱いということでは決してなく、ここに出る全ての小説のレベルが本当に高い。これはDio Hや谷間の百合とはちょっと方向性の違う、なんていうか「勉強になる」と感じることができるテキストだった。もちろん物語の流れも秀逸で、最後の部分は読み手に色々と妄想させるものになっている。非常に興味を持って物語に入り込んで面白く読めたので高評価です。今後のテキストサイト界を引っ張っていくサイトになるのは間違いないでしょう。




「二日目を読み終えて」

後半からのテキストのレベルが半端じゃない。笑えるテキストは本当に笑えたし、小説は小説で本当に読んでいて楽しかった。2ch絡みの祭で、問題も色々起こったのですが、無事開催出来て、この全ての良テキストが埋もれてしまわないで本当に良かったと思います。というわけで開催者Black氏に感謝の意を示しつつ、今回のRNRCレビューを終わります。

明日か明後日、個人的にお勧めしたい今後のテキストサイト界の中心となって欲しい、また、なるであろうサイトをリストアップしてみたいと思います。

RNRC全テキストレビュー 一日目

シオサイクロン・・・・15点

表現があまりにも直接的すぎて少々退いてしまいましたが、勢いはあるしインパクトも強いのでRNRC始めのテキストとしては及第点はもらえるテキストだと思います。しかしやや展開が速いというか、読みながらその状況を考える暇がないほど実況がどんどん先へ先へ進んでしまうので、読み手を置いておきぼりにしている印象も残りましたので、そこのところをもう少しうまく読み手を波に乗せられるようなものにできればなおよかったと思います。


アラート・・・・13点

「天」のネタは知っているだけにクスリとくるものがあったのですが、知らない人が大半でしょうからこれはあまりいい比喩とは言えません。さらに少しきつい言い方をすれば、結局「歯医者に行きたくないけどある歯科医院の医者が巨乳の女性と知り、行きたくなりました」という内容でしかなく、自分語りで面白くできてるならまだしも、これはどこがどう面白いのかという部分でかなり疑問になるテキストでした。その歯科医院に行った後の展開を面白く書ければもっとよくなっていたと思います。これじゃただの前書き。


勝手に言わせてくれ・・・・14点

始まり方は、いい。面白くなりそうなテキストだなという印象を読み手に与えられる。しかし残念ながら書き手の創造力不足というか、ボタンを押すとどうなるかという部分のネタが個人的にそれほど面白いとは感じなかった。それと急に一休さんの歌に異次元ワープするのは読み手は混乱しかねないのでやめたほうがいい。全体を通してみればそれなりにまとまってはいるのですが、もう少しひねりを加えると、テキストとしてのインパクトがより高まったと思います。


しびれくらげ・・・・16点

<両親>と<彼女>と<俺>が面白かった。短文ネタはいくら滑っても一つでも面白いのがあれば読後感はそれほど悪くなくなるから評価が必然的によくなる。最後の冷静な突っ込みは書き手の特徴で、ツボにはまればどれもそれなりに笑えるネタであると言えるのではないでしょうか。ただ個人的には、抑揚がこのようにあまりにもないネタだと、段々気持ちも冷めていってしまうタチなのでそういう部分で冷静な突っ込みはネタが続けば続くほど損をしているなという印象が残りました。


エリゴノミ・・・・15点

短文が続けてあるのはなぜでしょうか。短文は長文と長文の間のクッションとして入れたほうがいいのではという疑問が残りましたが、まぁそこは深く追求せずにテキストのレビューをすると、「〜あるよね?」というネタのどれ一つとして共感できなかったのが非常に残念。あえてそういう「〜あるよね?」と言って共感させないのがネタなのかと深読みしてしまいました。それでも一つ一つのネタはさらっと軽い「これぞ短文」といったネタで読後感はさわやか。しかしさらっと読めてしまう分インパクトも薄いので、RNRCの中で印象に残ったテキストをあげてくださいと言われてもこのテキストはあまりあげられないだろうなと感じました。


( 匿名希望 )・・・・17点

猫との新婚生活はいい意味で思わず苦笑。ただ一人称が私なだけに、いちいち「新妻猫」という表記があっても、なんていうかどちらも女性のイメージが湧いてしまい、途中で「あ、あれ?」となった感は否めません。しかしそれでも題材にインパクトがあり、展開も無理なく自然(とはいっても異色)に流れていき、オチがスパッと決まったので非常にいいテキストだと感じました。短くてもこれだけのレベルが書けるのは、素直にすごい。


お前ら帰れ・・・・14点

登場人物が多いという気持ちになるものの、一人一人の特徴がはっきりしているからその点はそれほど気にはならない。ただ、長いわりに内容が薄い。それと素直に面白いと思えたのは「なんたってRNRCだからな」というくだりだけで、あとはなにやらどこのサイトでも作れそうな、悪くはないけど良くもないダラダラとした展開。もう少しオリジナリティのあるテキストが欲しかったです。


こきち・・・・17点

18点つけてもよかったのですが、最後のメイドカフェが前の4つに比べて面白さがあまり感じられず、長ったらしい印象が残ってしまったので1点減点。それでもやはりこのスタイルは独特でインパクトも強烈。対話の面白さも他のサイトを超えるものがあり、まさに鬼に金棒といったところ。笑わせてもらいました。


Dio H・・・・18点

長くても除夜のテキスト祭でもなかなか見れなかった素晴らしい文章力に一気に引き込まれ、まるで買ったばかりの短編小説を読んでいるような気持ちになりました。別れた男に出会った瞬間の女性の戸惑いと悔恨の思いから、そこから展開される今付き合っている男と別れた男が対峙する状況における、彼女自身の複雑な感情の表現、別れた男にその場を助けられ感謝の気持ちがあらわれると同時に沸き起こる嫌悪感。どこをとってもため息が出るくらい、いい文章だったと思います。何かテキストという軽い表現を使うのが申し訳なくなるぐらいの優良テキストだったと思います。今後のテキストサイト界の活躍にも期待。


夜霧よ今宵も有難う・・・・16点(13点)

テキ通で言うところのキラーウイルスに侵された文章。なるほどそうして読んでみると面白いぐらい表現の仕方や文章の流れが酷似しています。形式の模倣は、以前の侍魂全盛期のようなセンタリング黒バックにフォント弄りというものがあり、これも非常に問題となりましたが、今は徐々に廃れつつあると言えるでしょう。しかしそれと入れ替わりに文体の模倣となるこれは黒バックよりかは顕著に現れないものの、やはり今後のテキストサイト界の問題となることには間違いはないです。そういった意味で是非もう一度自分らしい文章を追い求めて欲しいという気持ちを込めて()内の酷評にします。ただその文体の酷似という点を除いてみると、それほど面白くないテキストというわけではなく、むしろ最初のくだりからのオチまで長くてもクスクス笑いながら読めます。これもキラーウイルスの為せる技かもしれませんが、書き手にそれなりの力量があるのは認められるので、評価はできないこともないと感じました。よって個人的には高評価、客観的に見ると()内の点数といったところ。


天空飛行船・・・・17点

今までにない、ラブコメから一気にオトすホラーテイストのテキスト。予想していない展開だっただけに思わず背筋がゾッとしました。文章力にも長けていて、飽きがこない上に長くてもそれを感じさせない展開も自然でよく工夫されていると思います。特に欠点もなく、オリジナリティあるストーリーでインパクトも強いし、何より面白いと思えたので高評価とさせていただきます。


オズワールド・・・・16点

No.Lessの文章は秀逸。思わず感嘆の声を上げてしまいます。が、残念ながら前3つのネタは僕の読解力不足のためか、どこがどう面白いのか分からなくて、オチも一体何が言いたいのかさっぱり。小難しい表現を使って不思議な電波を放つこの文体は、かなり読み手を選ぶものであるという印象を受けました。それでも高評価なのは、やはりNo.Lessのテキストが非常によくできていたからで、これだけなら個人的には18点レベル。




「一日目を読み終えて」

評価の仕方は除夜のテキスト祭とまったく同じです。やはり厳選されたサイトばかりということもあり、素直に高評価とできるテキストがいくつもありました。特に「こきち」がやはりインパクトの面で他を圧倒し、「Dio H」でWeb上でもこんなにレベルの高い文章を読むことができるのかと感嘆しました。レビューしていてとても楽しかったです。2日目にも期待します。

#025 除夜のテキスト祭出品全テキストレビュー 30日後半

(除夜のテキスト祭ログをあわせて読んでいただれば幸いです)



アルティメット・ジェッター・中村・・・・14点


このテキスト祭を見事に最後までやり遂げたその自己犠牲の精神に最大の敬意を表します。しかし一応レビューに関しては公平にやらせていただき、感想を言うと、時事ネタをあることないことプロレス風に実況するテキストでアイデアは悪くなかったとは思うのですが、ここからもう一工夫してもっと面白く実況できれば高評価にもつながったと思います。ただプロレス好きにとっては結構たまらないテキストだったのではないでしょうか。僕がプロレス好きであればもっとこのテキストの面白さに気付けたかもしれません。



ステイアライブ・・・・13点


ひとつひとつがあまり面白い出来事でなかったのが残念。第一位とかはちょっと拍子抜けしてしまった感が否めません。サイトでは対話系式のテキストが面白かったので今回もそれでくるのかなと思ったのですが、何か手抜きのような面があるような気がします。もっと面白いテキストが書けた人だと思うだけに評価も厳しくせざるを得ないといったところでしょうか。



俺流・・・・14点


108個書けてなくても一つ一つはそれほどつまらないものではなかったですし、テキストの方向性もしっかりしているので好印象。ただ面白いというほどでもなかったので評価はこれくらいですが、アイデアは悪くないですし、108個しっかり書けていれば評価ももっと上がったかもしれません。始まりもそれほど悪くなかったので今後の努力すればもっといいテキストが書ける人になれると思います。



絶望日和・・・・18点


一つの題材からこれだけ広げられるそのセンスにはもはや脱帽。文章力も並外れて高く読みやすく、後半の怒涛の会話ネタは本当に面白かった。前半はやや冗長になり気味かと思わせる部分があるものの、先に述べた文章力でカバー。長くても一気に読めました。完成されたテキストで読み終わった後の「いいテキストを読んだ」という気持ちがとても強かったので評価も最高にさせていただきます。このテキストは本当に一読の価値あり。



ドスコイヘクトパスカル・・・・17点


文章の流れがうまい。よく考えられているなと感じました。対話ネタも他のサイトより面白いと感じることができたのでよかったと思います。あえて言うならば文章のオチが特になかったことぐらいで、そこはこのテキストの性質上特に気になりませんでした。ただガーッと改行なしで最初からいくと、多くの閲覧者が「あまり読みたくないな」という印象を与えてしまいがちですのでそこらへんの工夫が少し必要だったのではないでしょうか。とにかくよくまとまった良テキストなので高評価とさせていただきます。



アイスノン・・・・16点


暴走するメールには思わず悪い意味ではなく失笑。この人の書くテキストにはなにか独特な空気が漂っている気がします。少し気になったのが「テンションが長続きしないところ」の説明部分であるメールが一件だけで、あまりに急すぎて数秒「ん?」と思ってしまったところでしょうか。あくまで私見ですが間にもうひとつテンションが落ちてきていることを感じさせるメールを入れておくとよかったかもしれません。なにはともあれ面白かったのでこれも高評価です。



人間道場・・・・16点


17にするか迷って16。かなりよくできていてオチもしっかりしているし面白く読めるのですが、オオトリにしてはややインパクトが足りないような気がしないでもないです。まぁ文章力があるというより、分かりやすく書かれているので万人にウケるタイプのテキストといえるでしょう。やはりそういったテキストを書けるというのも大手たる由縁なのではないでしょうか。他のテキストサイト管理人にとってこのテキストから学べるものは多いと思います。







「七日目のテキストを読み終えて」
最終日ということもあり良テキストの連続。最初二つのテキストが連続して良テキストで、続く「リアス式」は本当に書き手のレベルの高さを感じましたし、「絶望日和」から続く最後4つのテキストはどれも本当に素晴らしいものだったと思います。これで除夜のテキスト祭出品テキストの全レビューが終了しました。身勝手に始めながらもスレのみなさんの応援が非常に心強く、最後までやり通すことができました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。




そして来る2月4日からTFC.5が始まりますが、時間の関係上及び2月5日から個人的な理由で家にいないので非常に残念ですがレビューはしません。RNRCに関してはスレ違いながら同じテキストサイトですから運営までに若干の問題があったとしても軽視するようなことはしません。レビューを希望されてる方もいらっしゃり、ログも残ってますし、全てのサイトのログをこうした形でレビューしていないようなので、時間があればやってみたいと思います。そして最近スレ内で話題になっているテキスト大会については非常に興味があり、大会自体の運営はちょっとできそうにありませんが、それ以外、サイトの推薦などなら是非積極的に力になりたいと思っているのでTFC.5終了後、ご検討いただければ幸いです。

#024 除夜のテキスト祭出品全テキストレビュー 30日前半

(除夜のテキスト祭ログをあわせて読んでいただれば幸いです)



まんじりともせぬ事柄・・・・16点


なんだか女の本音を見たような気がしてものすごい自分語りであっても個人的には面白かったです。最終日最初のテキストとしては十分にその役目を果たしたと言えるでしょう。ただ伏字がやたら多いので読むテンポがくずされたので、別に伏字にする必要はなかったと思います。次回は読み手がこの文章を読むとき、「どこかで、読み手に誤解を与える表現がないか、読むテンポがくずれてしまいそうな箇所はないか」ということも考えながら書くともっとよくなっていたかもしれません。



雪の国から。・・・・16点


これもいい。読みやすくて内容もよくまとまってるし、長さも適当。それほどインパクトのあるテキストではないものの、上手いこと言葉がつながってるし、素直に「いいテキストを読めた」という気持ちになれたので高評価です。特に欠点は見当たらないのですが、あえて言うならば始まり方があまりに普通すぎたのがちょっと気になりました。以前も言ったと思うのですが始まりで読み手におぉっと思わせるようなテキストであれば、もうそのまま勢いで最後まで読んでくれれるということをテキストを書く上でしっかり念頭に入れておくべきだと思います。



バルさんのブログ・・・・14点


ショートショートということで、本当に短めでそれでもそれなりによく考えられているとは思うのですが、どうしても漫才形式だとテキストにするとパワーが落ちてしまうのが残念。文字の限界といいますかそういうのを感じてしまいます。それでもオチはよく出来ていると思うし、楽しめなかったというわけではないので若干甘いかなという気もしますが評価はこのぐらいで。対話の流れなどはセンスを感じましたし、これからも頑張って欲しいと思います。



リアス式・・・・17点


今日は最終日ということもあり良テキストの連続。このテキストは特にいい。始まりでまずインパクトがあり、最後のオチもしっかり決まってる。別にテンションの上下があるわけでもなく言うなれば淡々と話を進めているのにもかかわらずこれだけ「面白い」と思わせるというのはそれだけ書き手のレベルの高さが伺えます。これも特に欠点はないのですが、途中やや面白みのない普通の文章が続く箇所が見受けられたので、そこにも自分なりの工夫を入れてみたりするとまたそれはそれでよかったのかもしれません。こればっかりは普通に説明しないと文章が分かりにくくなるなどの欠点もあったりするので書き手の好みにもよりますが。



ミチル。・・・・15点


2つに1つ面白いといった印象をうけました。最初読んだだけではよく分からなくても、読み返すと「あー」といった感じ。最初の対話と「飲み屋にて」がなかなか面白かったと思います。最後はちょっと余計な文かな〜という気がしないでもないです。一つ一つ独特な雰囲気のあるテキストで楽しめたのでいいテキストだと思います。



プチ社長日記・・・・13点


面白いところは正直なところありませんが、読みやすいのと、オチもそれなりにしっかりしてる点では評価できます。ただやっぱりこういったどのサイトでも書けそうなオリジナリティのないテキストを最後の日に見ると「またか」といった印象が残らざるを得ないといった気持ちがあるのも否めません。どうにかして自分なりの工夫をして欲しかったです。



轟く★うなぎ舞踏団・・・・12点


樋口一葉の画像を使って一言言わせてそれに自分で突っ込み(?)をいれるといった形式。しかしその一言があまり面白いと感じることができませんでした。始め方は一般的ながらそれなりにいいと思えて内容も期待していただけにちょっと拍子抜けしてしまいました。もうちょっと面白いテキストが書ける人のようだっただけに残念です。



からくり行灯・・・・14点


最初の対話はかなり考えられてて面白かったです。このレベルが3つ続いてくれれば文句なく高評価になったのでしょうが、残念ながら2つめ3つめとどんどん面白さが半減する上に読みにくくなっていました。息切れしたのでしょうか。それでも最初の対話だけで十分価値のあるテキストであったとは言えると思います。

#023 除夜のテキスト祭出品全テキストレビュー 29日後半

(除夜のテキスト祭ログをあわせて読んでいただれば幸いです)



さよならジャック・・・・13点


ネタで言ってるんだろうけどなんか生々しい話でちょっと引いた。毒舌はこの人のキャラなのは分かるんだけどちょっとやりすぎたかなという感が否めません。それでもところどころ面白い表現やらはあったので評価非常にしづらいところです。面白いテキストが書ける人のような気がしただけに残念。



僕がここにいる理由・・・・16点


多少長文ではありますが、うまくまとまってて読みやすく、話の内容もまぁまぁ面白かったです。なんていうか安定感のあるテキストを読んだような読後感でした。普段から長く日記を書いているからでしょうか。少し言うところがあるとすれば、クスクス笑えるぐらいのネタがたくさん詰まってる分にはいいのですが、思いっきり笑えるようなインパクトあるネタが入ってなかったというのが少々残念ではあります。それでも今回の除夜のテキスト祭の中では非常にいいテキストであったと言えるのではないでしょうか。



限界領域弐式・・・・15点


読みやすく、面白い文章ではないのだけど、しかっりと読ませるテキストであったので好印象。ただなんていうか笑わせるテキストでもなく、かといってメッセージ性あるテキストでもない若干中途半端なものである感がやはり否めません。ただこういうテキストも108ある中に一つぐらい入ってるとより全体としてのテキスト祭に厚みが出ると感じますし、いいかとは思います。



逃亡少年・・・・16点


読みやすくて、それでいて個性的な表現もあり、読めるテキストでした。テキストの方向性は面白くさせようとしてるのか、それともみんなに伝えたいメッセージがあったのか先と同じく中途半端な印象は残りましたが、逆にそういった中途半端さも味になっていると感じることができました。欲を言えばもう少しはっちゃけるところはとことんはっちゃけて、しっかり読ませるところはしっかり書くといったメリハリをつけるともっといいテキストになったかもしれません。



!!!・・・・18点


イデアがもう誰も予想がつかないほどに飛び抜けててそれだけでものすごいインパクト。ドンドンこのテキストの世界に引き込まれて一気に読むことができ、さらに書き手の独特な文章のセンスと感性を強く感じました。「鼻毛にそっくりだった」とかどうやったらそんな考えが思いつくのかさっぱり分かりません。とにかく面白いテキストを読めたという満足感が残ったので高評価とさせていただきます。



俺とパンダ2・・・・16点


オチやら全体の流れをどこかのサイトで見たことあるような気がしないでもないのですが、まぁよくできてる読みやすくて分かりやすいテキストだったと思います。特に欠点がなく、そつがないという印象が残りました。まぁやはりさすが大手といったところなのでしょうか。欲を言えばメッセンジャーを出して欲しかったという気持ちがあるのは否めません。



人生それなり・・・・16点


不覚にも短文で笑ってしまったので評価を上げざるを得ません。でもちょっと短すぎるしオチもなんだかグダグダなのでこの評価はちょっと甘いかなとも思うのですが、やはり書き手は短文一発笑いだけを狙って書いてきたのかなとも考えられるので変えません。まぁトリのテキストとしてはどうなのかなといった気持ちが残るのは否めませんが。







「六日目のテキストを読み終えて」



「!!!」のインパクトある文章は個人的にかなり好き。今回は後半の「逃亡少年」から「人生それなり」まではずれがなく全部しっかり読めるテキストだったと思います。それと「むらむら帝国」のテキストで始まるというのもなかなか悪くなかったのではないでしょうか。残すところレビューもあと一日分を残すのみとなり、もうなんで全部レビューしますとか無謀なこと言ったのかここにきて若干の後悔があるにはあるのですが、残り15サイト最後の力を振り絞りしっかりレビューさせていただきますのでよろしくお願いします。

#022 除夜のテキスト祭出品全テキストレビュー 29日前半

(除夜のテキスト祭ログをあわせて読んでいただれば幸いです)



むらむら帝国・・・・16点


スレのみなさんが言ってるほど、僕は改行についてはそれほど気になりませんでした。確かに読みやすいわけではないのですが、書き手独特のテンションでドンドン読みすすめていくうちに終わってしまった感じ。どこがどう面白いのかと聞かれると答えづらいのですが、29日最初のテキストとしてはかなりいい仕事をしていると思うので高評価です。



駄目道walker・・・・10点


最初に「オリエンタルラジオです」とか言ってるがもうアウト。形式パクるのは別に構わないのですが、そこまでやってしまうのはどうかなと思います。一つ一つのネタも正直面白いとはお世辞でもいえないネタばかりで、意味もよく分からないものもいくつかありました。締め切り直前に考えたんだからという言い訳がましい最後も若干不快になりました。もう少ししっかり考えてほしかったです。



トンデモハンター・・・・11点


これはまたフォント弄りで目がチカチカしてしまうテキストですが、正直読み手のことを考えてなくて文章の流れが分かりにくい。あと管理人のHNである「円周率」が全然それっぽくなくて一瞬わけが分からなくなりました。もう少し弄りを抑えて文章も工夫すれば出来事自体はつまらないというわけではないので、もっと面白くなる余地のあるテキストだったと思います。



マテリアルノート・・・・14点


色使いのセンスがない気がします。これじゃ逆に読みにくい。それでもまぁテキストで漫才をやるっていうのはリズムが一辺倒になりがちなのと、抑揚が伝わりにくいところからも非常に難しいとは思うのですが、そこをあえて挑戦する勇気は認めたいと思います。最後の地位ネタの重ね方が上手いと感じましたので評価もこれぐらいが妥当かと思います。



英雄PIERROT・・・・12点


どこで面白い出来事やら表現やら出てくるのかと読みすすめていくうちに終了。唖然としました。本当に終始グダグダな流れで、しかもタグミスかは分かりませんが改行しなければならないところでできていないというのもまた読みにくくなってしまっていて残念。途中の文章は結局何が言いたいのかさっぱり分からなかったので、もう少し読み手を意識した文章を書けるようになってほしいと思います。



死熊 -Σ-・・・・13点


最初から最後まで気持ち悪い文章でたぶんわざとこういった形式にしているのだとは思いますが、それでもやっぱり読後、どうにも釈然としない気持ちが残ったというのは否めません。あと途中よく分からない流れになって文章を読み返してしまいました。女子生徒との展開自体はつまらないとは言い切れないので、もう少し工夫することができれば必然的に評価も上がっただけに残念です。



華道・・・・14点


自分で作った文章だとしたら、それなりの語彙力というか文章力があるのは認めます。しかし内容を突っ込んでみると何か宗教めいた説教的イメージが残り、正直なところ評価できないと言いたいぐらいです。オチも特にないし、書き手はこの文章を読み手に読ませて結局何がしたかったのかという疑問がどうしても残ってしまいました。