#039 名無し杯本大会テキストレビューNo.1〜No.5

No.1・・・・13点
のり弁の海苔がどのようなデザインなら面白いかという絵を使ったテキスト。発想はそれなりに独特でまぁクスッとできるかとは思いますが、説明口調も読み手にとっては「抑揚がない」という印象しか与えません。もう少し文章に捻りを加えてみたり、絵も勢いのあるデザインがあればよかったのはないでしょうか。


No.2・・・・8点
オチが不可解。なぜ突然読み手がその物語の中へ入っていかなければならないのかがさっぱり。全体的に「〜しました」という出来事しか書かないという、レベルの低いテキスト特有の読みにくさもあり、物語の完成度はそれほど悪くないはずなのに読後感が最悪。もう少し文章力を身につけて欲しいと感じました。


No.3・・・・8点
行間を空けすぎでオチもダジャレというくだらなさ。このくだらなさが面白いという方もいるのかもしれませんが、私はまったく笑えませんでした。オチがこんなものだから全体的に何を狙っているのかが分からなくて、消化不良のテキストであった感は否めません。


No.4・・・・16点
スパムメール作成マニュアル」という発想は素晴らしい。その部分では非常に評価できます。文章も分かりやすく、句読点の位置もしっかりしていて読みやすいのですが、肝心の内容はというとややパワー不足か。独特なネタを織り込もうという書き手の意図かどうかは分からないのですが、リアリティの欠ける例文が多くて「それはどうだろう」と首を傾げてしまう場面が幾度となくありました。しかしそれもこのテキストの傾向と考えればそれほど悪いとは言い切れません。とにかく全体的にテキストとしてのレベルの高さは感じられたので高評価とします。


No.5・・・・14点
始まりからもう読み手を選ぶテキスト。いくらインパクトある書き出しが重要と言っている私でもこの始まり方はちょっと求めていません。全体的に見ても「おっぱい」だの「巨乳」だの最初から最後までこの題材から離れることがない。常に読みやすい文体で、かつ、一つの題材をここまで広げるテキスト書きとしてのセンス及び技術は褒められるべきものですが、最後にもう一度このテキストを読み返して「この名無し杯に出すテキストとして適当か」ということを考えて欲しかったです。