#024 除夜のテキスト祭出品全テキストレビュー 30日前半

(除夜のテキスト祭ログをあわせて読んでいただれば幸いです)



まんじりともせぬ事柄・・・・16点


なんだか女の本音を見たような気がしてものすごい自分語りであっても個人的には面白かったです。最終日最初のテキストとしては十分にその役目を果たしたと言えるでしょう。ただ伏字がやたら多いので読むテンポがくずされたので、別に伏字にする必要はなかったと思います。次回は読み手がこの文章を読むとき、「どこかで、読み手に誤解を与える表現がないか、読むテンポがくずれてしまいそうな箇所はないか」ということも考えながら書くともっとよくなっていたかもしれません。



雪の国から。・・・・16点


これもいい。読みやすくて内容もよくまとまってるし、長さも適当。それほどインパクトのあるテキストではないものの、上手いこと言葉がつながってるし、素直に「いいテキストを読めた」という気持ちになれたので高評価です。特に欠点は見当たらないのですが、あえて言うならば始まり方があまりに普通すぎたのがちょっと気になりました。以前も言ったと思うのですが始まりで読み手におぉっと思わせるようなテキストであれば、もうそのまま勢いで最後まで読んでくれれるということをテキストを書く上でしっかり念頭に入れておくべきだと思います。



バルさんのブログ・・・・14点


ショートショートということで、本当に短めでそれでもそれなりによく考えられているとは思うのですが、どうしても漫才形式だとテキストにするとパワーが落ちてしまうのが残念。文字の限界といいますかそういうのを感じてしまいます。それでもオチはよく出来ていると思うし、楽しめなかったというわけではないので若干甘いかなという気もしますが評価はこのぐらいで。対話の流れなどはセンスを感じましたし、これからも頑張って欲しいと思います。



リアス式・・・・17点


今日は最終日ということもあり良テキストの連続。このテキストは特にいい。始まりでまずインパクトがあり、最後のオチもしっかり決まってる。別にテンションの上下があるわけでもなく言うなれば淡々と話を進めているのにもかかわらずこれだけ「面白い」と思わせるというのはそれだけ書き手のレベルの高さが伺えます。これも特に欠点はないのですが、途中やや面白みのない普通の文章が続く箇所が見受けられたので、そこにも自分なりの工夫を入れてみたりするとまたそれはそれでよかったのかもしれません。こればっかりは普通に説明しないと文章が分かりにくくなるなどの欠点もあったりするので書き手の好みにもよりますが。



ミチル。・・・・15点


2つに1つ面白いといった印象をうけました。最初読んだだけではよく分からなくても、読み返すと「あー」といった感じ。最初の対話と「飲み屋にて」がなかなか面白かったと思います。最後はちょっと余計な文かな〜という気がしないでもないです。一つ一つ独特な雰囲気のあるテキストで楽しめたのでいいテキストだと思います。



プチ社長日記・・・・13点


面白いところは正直なところありませんが、読みやすいのと、オチもそれなりにしっかりしてる点では評価できます。ただやっぱりこういったどのサイトでも書けそうなオリジナリティのないテキストを最後の日に見ると「またか」といった印象が残らざるを得ないといった気持ちがあるのも否めません。どうにかして自分なりの工夫をして欲しかったです。



轟く★うなぎ舞踏団・・・・12点


樋口一葉の画像を使って一言言わせてそれに自分で突っ込み(?)をいれるといった形式。しかしその一言があまり面白いと感じることができませんでした。始め方は一般的ながらそれなりにいいと思えて内容も期待していただけにちょっと拍子抜けしてしまいました。もうちょっと面白いテキストが書ける人のようだっただけに残念です。



からくり行灯・・・・14点


最初の対話はかなり考えられてて面白かったです。このレベルが3つ続いてくれれば文句なく高評価になったのでしょうが、残念ながら2つめ3つめとどんどん面白さが半減する上に読みにくくなっていました。息切れしたのでしょうか。それでも最初の対話だけで十分価値のあるテキストであったとは言えると思います。