#021 除夜のテキスト祭出品全テキストレビュー 28日後半

(除夜のテキスト祭ログをあわせて読んでいただれば幸いです)



げっさんの溜まり場・・・・14点


読みやすくそれなりにしっかりネタを考えられているのですが、それぞれ面白いかどうかと聞かれるとどうしても首を傾げてしまうかなといった印象。突っ込みはわざと冷静にしたのかどうかは分かりませんがもっと勢いよく突っ込んだほうが面白かったかもしれません。それとオチもちょっと分かりにくいのでもう少し工夫する必要があったのかも。それでもまぁそれなりに読めるテキストではあったので評価はこのぐらいで。



変態ですが、何か? Max Heart・・・・15点


オチはうまい。自分のサイト名をはっきり意識して書いたテキストはこれが始めてではないでしょうか。テンションも高めで書いているし、文章にも自分なりのひねりが入ってて読んでいて楽しかったです。ただテキスト全体を見ると特に面白かったといえる箇所がなく、ちょっとクスッとできる文の集合といった感じで厳しく言うとまとまりがないものであったのでもう少しそこらへんの推敲は必要だったのではないかと思います。



クヌギ・・・・14点


文体はサイトと変わらず独特でそれだけで評価できる。ただ内容があまりに一般的だしオチも落ちてるんだか落ちてないんだかよく分からない終わりだったのでそこがちょっと残念でした。まぁ長くダラダラ書くよりはこうして短くよくまとめてある方がサクっと読みたい人にとっての負担も軽くなるにはなるのでこうしたテキストも一つは二つはいいのではないでしょうか。



.・・・・16点


インパクトある始まりからで一気に書き手の世界に引き込まれる。電波っぽいけど話の筋がしっかり通っていてオチまでの流れはかなり秀逸。途中出てくるキャラクターが一人一人面白い。創作系テキストとしては今までで一番面白かったかもしれません。ただ、途中よく分からなくて読み返した部分もあったので読みやすいとは言えないので、17にはギリギリ届かないかなといった感じ。もう少し読み手の気持ちになって推敲する必要があったかもしれません。



オモテ・・・・17点


独特の世界観。全て関西弁なのがまたいい味がでてる。一つ一つしっかりオチがついていて面白いと素直に思えたので高評価。むし家が特に面白かったです。それと一つ一つにオチがついているので最後で全体のオチをつける手法にも感心し、このテキストの完成度の高さには個人的に非常に嬉しい気持ちになれました。大手だからといって手を抜かなず自分らしさを貫くその姿勢は非常に評価できる点だと思います。



NO-FUTURE・・・・16点


冬が嫌いというテキスト。流れる文章で読ませる力が非常に強く、文章自体そんなにひねっているわけではないのになぜか自分らしさが出ているような気がします。やはり長年テキストを書き続けるとその人にしか出せない空気のようなものがあるのでしょうか。中盤からどんどん冬の嫌い出来事やらなにやらを羅列していくのですが急に出てくる「入来」と「除夜のテキスト祭」は面白かった。軽快な文体になったところで一気に落とすというのも他と比べてもパワーのあるテキストだったなという印象が残りました。



マグロの中落ち・・・・14点


この日最後のトリのテキストとして見ても、この前の3つのテキストと比べてみても何か手抜きのような印象が残るのは僕だけではないはずです。それでもそれなりに読みやすいしオチもしっかりしてるので読めるテキストとして評価できるにはできるのですが、やはり正直面白いというわけではなかったので高評価というわけにはいきません。もう少し時間に余裕をもってしっかりと練ったテキストを書いて欲しかったです。







「五日目のテキストを読み終えて」



前半は正直一つ一つ悪くはないのですがかといって良いというわけでもなくダラダラした流れだったのが否めません。後半もこのままの流れでいってしまいそうでしたが、「オモテ」を筆頭に「.」「NO-FUTURE」の3サイトが連続してしっかりとその流れを断ち切った良テキストを書いてくれてほっとしました。六日目のテキストは前半でも面白いテキストがたくさん出てきてくれることを期待します。