#017 除夜のテキスト祭出品全テキストレビュー 26日後半

(除夜のテキスト祭ログをあわせて読んでいただれば幸いです)



Andersen・・・・13点


自分語りで短めのテキストながら、随所に見られる独特な文章の流れは結構好きでした。ただ残念なのがオチらしいオチがなかったどころか、話が急展開してもうただの日記みたいになってしまっていたところ。もう少し頑張って最後までやり通せていればもっと面白くなっていたと思います。まだ15歳だそうで若いのですからこれからもっと頑張って面白いテキストを書いていって欲しいと思います。


UNKNOWN SPACE・・・・14点


流れがすごい馬鹿らしいんだけど「死語」を色んな意味で捉えているのでちゃんと考えられている良テキストだと思います。会話の内容もつかみやすいし、何も考えなくても一気に最後まで読めるのでまぁ、良く言えば肩の凝らないライトな感じのテキストといったところでしょうが、逆をつけばそれば印象に残らない普通のテキストだとも言うことができます。そういった意味で自分だけにしか書けないテキストのようなものではないのが少し残念ではありました。



Borderline・・・・14点


フォント弄りというか文字が大きかったせいで先にオチが期せずして見えてしまったのがちょっと残念でしたが、アイデアとしては悪くないと思います。ネタが宿題というだけに若干厨臭いという印象はありましたが、これからもっとテキストを書いて、読めばもっといいテキストが書ける可能性を持っている方だと思うので頑張って欲しいと思います。



てのひら・・・・13点


少しもの足りない感じ。特につまらなかったというわけでもないのですが、逆に面白いとまではいかなかった。もっと種類を増やして色々なゴミを紹介して欲しかったです。オチもオチてるのかそうでないのか非常に微妙な気分になりました。まぁ最後の一言のためにこのテキストを書いたのであればそれなりによくできているとは思うので評価が低いというわけではありません。



BLACK徒然草・・・・15点


読みやすい文章。始めもインパクトはないものの、自然にテキストに入っていける流れを作るのが上手かったし、さすがと思いました。しかし徐々に息切れかどうかは分かりませんが、文章の流れが悪くなり、言うなれば「グダグダ」っぽい展開を見せ始めたなという印象が残ったし、オチなしで終わり方もあまりスッキリしないのでちょっと惜しいテキストだなと感じました。普段はこういう文章を書いてないためかやはり少し大手にしてはという気持ちになりましたが、それでも先に言ったように始めの方はさすがと思わせる点もありましたので評価はこれぐらいです。



おばさんのパンツ2・・・・17点


不覚にも「ケツが熱い」のフォントにはやられました。途中から始まるテキストは全然意味が分からなくてなんだこれはと思ったその次の瞬間にそれがくると本当にやられたという気持ちになってそれだけでかなり印象に残るものでした。自慢の毒舌はこのテキストでも健在で、話がこっちいってあっちいってもう不条理とかではないのですがめちゃくちゃ。それでも笑わせるパワーのあるものでした。賛否両論のありそうなテキストですが僕は高評価です。



くりごはん・・・・16点


下ネタテキストここに極まれりといった感じ。すごくよく練られていて下ネタ好きな人にはたまらないテキストであることは間違いないのですが、僕は読み始めて途中ぐらいからもうさすがにお腹いっぱいになってしまい、全部読み終わった時にはなぜかすごい疲れてました。つまりかなり読む人によって感想が違ってくるテキストだなといった印象でした。まぁ下ネタながらことわざ、慣用句をうまく活用できているので高評価です。







「三日目テキストを読み終えて」



段々レベルが下がってきているような気がしないのでもないのですが、それでも「おばさんのパンツ2」のテキストは結構気に入りましたし、「くりごはん」のテキストも見る人が見れば非常にいい出来だったと思います。今回は二つのサイトのログが公開されていなくて、まぁログを残す残さないは個人の自由ですのですが、それでも少し残念でした。これだけレビューしてまだ半分いってないなんてやっぱりすごい祭だったなと改めて実感せざるを得ません。残り四日分、頑張ります。