#016 除夜のテキスト祭出品全テキストレビュー 26日前半

(除夜のテキスト祭ログをあわせて読んでいただれば幸いです)



104頁・・・・12点


これといって面白いというわけでもなく、オチも普通。短いし判断のつけかたにも多少迷うところもあるのですが、「つまらない」と一蹴するほどひどい短文というわけでもないので評価としてはまぁこれぐらいが妥当でしょうか。3日目始めのテキストとしてはどうかという疑問も残りますが、108サイトのテキストがあるのですからこういったテキストもあるのもまぁいいかなといった感じです。



デコモナリザ3丁目・・・・15点


イデアがいい。ただちょっと冗長になり気味かなといった印象は残ります。それでもところどころのオリジナリティある名前や名称やら説明やらはなかなか面白いし、しっかり考がえて作っているなといった感じを受けるので高評価。サイトでは短文をやっているのですが、こうして創作系を出してくるというのは短文より創作系の方が読み手を楽しませることができると思ったからなのでしょうか。最後にあえて言うならば別に最後の一言はいらないと思います。



らじかるにくと・・・・13点


二つの短文。どちらもベタなオチ。それでも最初の方は若干面白いかな。こうした短文ならもっと多く作ってくれたほうがこちらとしても評価しやすいのですが、二つで、しかもこれぐらいのレベルだとどうしても高評価にはつながりにくいのが残念です。それにしても除夜の鐘の「ゴーン」の「ゴ」がコの半濁音のように見えるのはなぜでしょうか。



生きていてもいいですか?・・・・17点


オチまでの流れが非常に綺麗なテキスト。フィクションかどうかは分かりませんが(たぶんフィクションでしょう)それっぽい感じで書かれてるので非常に楽しく読むことができました。文体が丁寧口調であったのも逆に面白さの一旦を担っていると思います。「ナイスガイを囲む会」での会話の内容が知りたかったとか、もう少し段落ごとの行間は空けてもよかったのではないかなどの細かい点以外は特に気にならなかったので個人的にとても好きなテキストでした。



NKO!・・・・8点


これはまたレビューしづらいテキストです。ものすごい自分語り口調で文体も非常に厨臭いといいますか、少しきつい言い方をすればテキストと呼べるレベルまでいっていないのでもうレビューも何もあったものではないといった感じ。なんていうか文の最後にいちいち「(汗」とか入れられるとかなりこちら側としては逆に読む気がどんどん失せていきます。まぁ普通の友人とかに見せるブログみたいなノリであるならそれでもいいのですが、こうした場でこういったテキストというのは若干どうかなといった気持ちになりました。



残心・・・・16点


不覚にもオチが笑えました。実際ちょっとオチを予想しながら読めば想像できなくもないですが、普通に予想なんかせずに読んでればオチで見事に一本取られた気持ちになれるとてもいいテキストだと思います。ただ途中がちょっとだけ冗長になり気味かなというところと、無駄に指示代名詞を使いすぎなのは知的な文章に見せかけようとしているなといった気持ちを抱かせるので少しそこらへんが気になりました。よくも悪くも前の文章で作られたイヤな流れを見事に断ち切ったテキストであると言えるでしょう。



僕的世界・・・・14点


何度も言うようですが画像で笑わせようとするのは「テキスト祭」としてどうかなといった気持ちになるのですが、まぁそれまで二人のやりとりはそれなりに読みやすく流れもスムーズでしっかり考えられているかなといった印象を受けるので特に評価が低いというわけではありません。まぁ僕のようにちょっと頑固者でない、「面白ければなんでもいい」という柔軟な考えを持つ人であれば十分楽しめるテキストであるとは思います。